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松島のこと(5)

 「近いうち」にあるのかどうかわからなくなった解散と総選挙。いずれにしても来年8月には参議院の選挙がある。宮城県の全県一区の選挙となると、松島町が面白い特性を示すのである。

 松島町での得票結果がそのまま宮城県での得票比率とほぼ同じになるのである。従って松島の結果がでると、当落がわかってしまう。

 一般的に浜通りの住民というのは、漁業を主体とするので独特な価値観を持っているのが普通であり、特異な投票傾向を示すのである。
 少し昔になるが、衆議院の中選挙区時代に仙台から北は宮城2区という時代があり定員が4名だったと思う。その時に気仙沼市の票だけで当選し続けた人がいた。菊池福治郎という人だった。気仙沼で投票する人の実に8割近い人が、この人への投票だった。他の地域からは散票しかなかったのだが、これで当選していた。今はそんなこともなくなったのであろうが、気仙沼モンロー主義などと言われて有名なことだった。

 だが松島は、日本有数の観光地でもあり、県内各地からも多様な人々が集まってくるので、宮城県そのものを表すような松島人気質みたいなものが出来上がったのだろうと思っている。

 松島自体もカキの養殖で有名な如く漁業の町でもある。宮城県の沿岸一体は今次震災で壊滅的な打撃を受けた。そんな復旧にと、宮城県知事は漁業への民間企業の参入を進めているが、従来の漁業家からは猛烈な反発を受けている。既得権というようなことではなくて、民間会社は儲からなくなると撤退してしまい、浜が荒れてしまうという理屈なのである。一理がある。しかし知事はモデルケースにと石巻の浜に、仙台の水産卸会社に5億円を出して新しい漁業が始まった。テストケースなので結果がどうなるかはわからない。

 私の亘理町でも復興予算の使い方で問題視されているのが、「いちご農家」への助成金である。海岸近くにあったので畑は全滅している。これを新規に集団化して100億円もの整備費を使おうとしている。この辺りではイチゴが亘理の代名詞みたいにもなっているので、その復興が町の復興でもあるということで、理解されつつあるが、一軒あたりにすると一億円という途方もない金額となる。
 通常、一億円の投資は4人の雇用を生まなければならないとされるが、そうではないので問題ではあるがやむを得ないことである。
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by tettan2mc | 2012-11-02 11:47